1870年代にネブラスカ州を襲ったロッキートビバッタの群れの大きさは、幅160キロメートル、長さ500キロメートルである(この面積は日本の本州全面積の3分の1ほどである)。平均高さ800メートル、場所によっては1600メートルであったと報告されている。また、同じ場所では6時間以上にわたって観察された。この群れが移動するため、被害面積はこれよりもはるかに大きくなる。ただしこれは観察された最大級のサイズの群れであり、通常はここまで大きな群れになることはない。
群れの個体数に関して確からしい値としては、1958年に写真を使ったサバクトビバッタの観察結果で、1立方メートル当たり17匹、個体数500億匹、重さ11万5000トンという値が報告されている。サバクトビバッタは比較的大型のため、他のバッタではもっと密度が高い可能性がある。ただし、近年であっても目視による観察ではかなり過剰に報告されることが多い
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蝗害を与えるバッタの種類としては、バッタ科 (Acrididae) のうち相変異をするものである
世界で発生するバッタ対策は国際連合食糧農業機関(FAO)などが行っている。
現在、蝗害が大きな問題となっているのはアフリカ中部・北部、アラビア半島、中近東、アフガニスタンなどである。これらの地域で発生するバッタ対策は、ローマにあるFAOの機関、サバクバッタ情報サービス(Desert Locust Information Service, DLIS)を中心に行われている。DLISでは人工衛星に搭載されたMODISの降水情報などを利用して、天候、環境、分布状況を日々モニターすることで、6週間先までのバッタの分布を予想している。これらの予想は、1970年代から発行されている月刊のlocust bulletins誌上で報告されている。1990年代以降の情報はFAOの公式サイト[www.fao.org/ag/locusts]から得ることができる。FAOは蝗害が予想される国に対して情報と対策技術の教育を実施し、関係機関に資金援助を要請している。日本政府も被害国に対して度々無償資金援助を行っている。
バッタ対策は今日でも難しい。バッタの活動範囲は1,600万~3,000万平方キロメートルと非常に広く、その一部は発展途上国であったり内政が混乱している国であったりする。これらの国では、政府がバッタの監視や対策をすることが非常に困難である。